真夏の通り雨
私がスピリチュアルな世界に興味を持ったきっかけは、弟の死。
弟の死、という絶対起きてはいけないことが起こってしまい、
現実が嘘の世界のように感じられ、受け入れられなかった。
どこか違う世界に間違ってきてしまったような、いつまでも夢の中にいるような。
そんな中でも子供がまだ幼いこともあり日々忙しく泣くこともあまりできなくて。冷たい自分を見つめる自分がいた。
家族から教えてもらった宇多田ヒカルさんの、『真夏の通り雨』を聞いた時は、今まで溜めてきた涙を一気に流したかのように号泣。曲名通りになってしまう。今でも1人じゃないと聞けない。
弟のおかげで、生きていることは当たり前じゃないと思える。
1日1日に感謝。
愛する人がいついなくなってもおかしくないんだ、と常に思っている。
そして空気、水、風、太陽の光、空、緑でも何でも。
目に映る全てのものは、当たり前じゃない。
弟が教えてくれたことだから、全て愛おしい。
見る世界が完全に変わった。
弟がいなくなってから、違う世界にきてしまって、
そこには悲しみしかなかったけれど。
今は悲しみや寂しさだけじゃなく、
愛に溢れた美しい世界に思える。
私は弟に、本当に違う世界に連れてきてもらったみたい。
この世界で一生懸命生きて、弟が見られなかった景色を見せてあげよう。
応援してくれるでしょう?